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こんにちは!ぴょん吉です。
適応障害のみならず、というか病気がなくたって気になるのがズバリ「お金」。
世の中お金で買えない幸せがあるじゃないか!…なんてキレイごとはこの際いりません。
お金が全てではないのは分かりますが、無一文で食っていけますか?
無理!ゼッタイ。
昔話に出てくる打ち出の小槌でもあればいいでしょうけど、そんなもんはありませんよね。
病気になって収入が落ちたとき、私は初めてお金と真剣に向き合いました。
今までだって考えなかったわけではありませんでしたが、本当の危機感を持ったのは適応障害で休職してから。
人間は危険が目の前に迫らないと本気出せないみたいです。
今回の記事では、なかなか聞けない適応障害患者のお金のリアルに迫ります!
「このまま休んでたらどうなるの?」「お金のことが心配・・」という人に読んでほしい記事です。
休みの種類によって収入は変わる
さて、では実際はどんな感じなのか。
ブログの中でも度々「適応障害での休職」について書いていますが、休みの段階によって収入も変わります。
長いこと出勤できないなら休職なんだろうと漠然と思っていましたが、休みの種類がいっぱいありました。
有休消化の期間(給料100%)
まずは「有給休暇の消化」が最優先。
今まであまり取って来なかったので、最初の休職の時点で45日分+勤続年数に応じた特別有給休暇5日分がありました。
この時点では交通費も含めて全額支給されます。残業代がつかないだけなので、働いていたときとほとんど変わりません。
ボーナスの査定にも有給休暇期間は影響がないので、その後の冬のボーナスも満額もらえました。
これが地味にありがたかった…。
家計的にもほぼ影響なしですね。家にいても今までと同程度入ってきますから、危機感も薄いです。
買い物も特に制限することもなく、お家時間の充実という意味不明な名分でそれなりに買い物しました(笑)。
家から出ない分買い物の機会も少なく、真のムダ遣いはなかったと思っています(個人的には)。
実際出費は少なく、貯金も月に5万以上は問題なくできていました。
傷病欠勤の期間(給料95~98%)
有給休暇を使い切ったら、次は「傷病欠勤」。
骨折など他の身体的な疾患などでも取れるもので、うちの法人では勤続年数ごとに期間が決まっています。
私は10年以上勤務していますので、傷病欠勤は3ヶ月ありました。
この間も給料は100%支給でした。ここでは交通費とその他出勤したことで支給される手当は除外。普段の手取りより2万ほど減額。
ただ、定期券の購入もしなかったので出費としては変わらず。影響も最小限でした。
ここでも、体感的にはほとんど変わらず。
ただ、この期間が終わったら収入がガタ落ちになるのは分かっていたので、出費はさらに減らしました。有休の期間にそこそこ買い込んでいたのもありますけどね(笑)。
具体的には格安スマホに変える、コンタクトレンズをワンデーから2週間タイプに変える、洋服のお手入れをきちんとやって長持ちさせるなど。
今後に備えての身辺整理とでも言いますか・・今までなら気にならなかった小さなことにも目を向けるようになりました。
家にいる時間が圧倒的に長いので、見えなかったものが見えてきた部分もありますね。良くも悪くも。
ここまでは直接的な経済ダメージはなかったです。貯金のペースも変わらず。まだまだ影響は少ない時期でしたね。
傷病手当金の受給が始まってから(給料60~70%)
それでも復職できなかった場合に、ようやく本来の「休職」となり「傷病手当金」の受給が始まります。
私は2021年2月分から「休職」扱いになりますので、法人からの給料は「無給」になります。代わりに健康保険より「傷病手当金」を満額もらう形になります。
少しでも会社から給料が支給される場合には「傷病手当金満額-給料=支給額」となります。とはいえ、お金で出どころが違うだけで手元に来る金額は変わりないということですね。
振り込まれる数日前に「給付金等決定・送金通知書」という紙が送られてくるので、事前に金額と振り込み日が分かります。
私の振り込み日は「5月25日」。
ネットで調べると、傷病手当金は「10日・20日・月末」が支給日という情報がありましたが、勤務先の総務課を通すと通常の給料日と同じようなタイミングで振り込まれるのかもしれません。
そこんところは分かりませんが、とりあえず無事に支給が始まって一安心。
口座にお金が入ってくるって、本当にありがたい・・。
ところで、傷病手当金は「標準報酬月額」というものを基準に算出されます。
厚生労働省のHPによると「直近の12ヶ月の報酬の平均」みたいな感じで書いてありました。
実際の金額は・・
ちょっとばかし気が引けますが、具体的な金額がないと分かりづらいので書いちゃいます。
①勤務していた頃のお給料
- 月額(税金とかが引かれる前の総額):36万弱
- 手取り額:24~26万(残業代の有無による・天引きの積立貯金で1万引かれている)
②傷病手当金の給付額
- 20万4000円
- ここから年金積み立てなどで引かれる固定金額:43000円程度
- 実際手元に残る金額:16万1000円
③実際手元に残る金額
20万4000円-43000円=16万1000円 → 手取り額の67%
手取りの60~70%程度の額ですね。前情報通りです。
厳しいといえば厳しいですが、療養しながらもらえるお金としてはありがたい限り。
ここに副業でいくらか上乗せできれば、傷病手当金がもらえるうちは就職活動を保留にできます。
目先のことだけ考えれば、家のローン関連が払えれば大丈夫ですからね。
家にいられるうちに在宅フリーランスとしての立場をできるだけ固めつつ、間に合わなければパートや派遣の仕事を探してみようかと思っています。
結果だけ書くと、その後WEBライター・ディレクターとして毎月20~30万程度は稼げるようになりました。
ただ、メインのクライアントは業績悪化で突然契約打ち切りに。フリーランスの恐ろしいあるあるを身を持って経験したわけです。
で、現在は調理現場のパートとライター業をWワークでしている感じです。
休職にあたっての手続きアレコレ
さて、休職に入るにあたって所定の手続きを済ませていく必要があります。
実際どんなことをやったのか書いてみます。
休職願
まずは、勤めている法人に提出する「休職願」。
「もうとっくに休んでるから知ってんだろ?診断書も送ってんだろ?」と思いますが、それはそれ。手続きは別途必要です。
内容は大したもんじゃありません。所属・氏名・休職理由・期間・休職中の住所を書いて印鑑ポン。
ただ、クセモノなのが「期間」。
面倒なことに、1ヶ月ごとの更新なので毎月同じ紙が送られてきて、同じ内容を書いて、診断書をつけて送り返す必要があるんです。
もう紙のやり取りはやめてほしい・・。
診断書の費用はもちろん、切手代も手間もばかになりません。
個人的には「おたくらのせいで病気になったのに、何でこちらから『休職をお願い』しなきゃならないんだ!」と思うところもあり。
この紙1枚でストレスMAXです(笑)。
健康保険料等の払込
今まで天引きで払われていた各種保険料や退職金の積立。
無給になるため天引きできず、これからは自分で振り込む必要があります。
これで振込用紙でも送られてきた暁には「キィー!」ってなりそうでしたが、そこは今どき。法人の口座にネットバンキングで振り込めばOKでした。
振込手数料はこちらの負担でしたが、幸い振込先と我が家の口座は同じ銀行だったので手数料なし。ラッキー。
43000円程度なのでなかなか大きな出費ですが、今後も医療のお世話になることは確定なのでちゃんと払いましょう。
どうせ退職すれば、退職金として戻ってくるお金もありますから。
それにしても、天引きってありがたい制度でしたね。
住民税の納付
住民税も天引きから自分で納付する形になります。
以前育児休業を取得したときも、自分で納付する形式になっていました。6月に分厚い振込用紙が送られてきて、税金の金額に目玉が飛び出そうでした!
しかも、初回の納付期限の直前に送ってくるんですよね・・。
住民税の払込については後でも触れます。
その他、5月ごろに来る固定資産税も合わせると、出費が一気に来そうな予感。今からお金とこころの準備をしておこうと思います。
ちなみに、無給なので所得税はかからないみたいです。傷病手当金は非課税ですからね。
というか、療養のためにもらっているお金にまで税金かけられたんじゃ困りますけど。
積立貯金の中断
私は給料から天引きで貯めてくれる「積立貯金」をやっていました。
毎月の給料から1万、ボーナスから10万積み立て、1年で32万貯まるんです。お金を引き出すのにも申請が必要で、しかもすぐ振り込まれるわけではない仕組み。手を付けずに済むので、知らないうちに貯まっていてありがたいものでした。
それも無給になるので天引きできませんので、いったん中断します。
解除して今の貯金を返してもらってもいいんですが、今おろしてしまうと生活費に消えてしまいそうなのでそのまま。
退職時には返ってくるので、とりあえず保留です。
このように「月々の給料から天引き」で設定されているものは解除・中断しておくことを忘れないようにしましょう。
勤務先でやっている積立系に関しては、無給になるに伴って総務から連絡が来るかもしれませんが、個人で申し込んでいるサービスもありますよね。
今後家計は苦しくなってくるので、余計なサブスクとか、毎月自動更新されるサービスも要チェックです。
傷病手当金請求書
これが一番大事と言ってもいいでしょう。しばらくお世話になる制度への申請書です。
疾患名などの現状を記入します。また、かかりつけの医師に就労できない旨を期間とともに証明してもらう欄があります。
期間は1ヶ月ごとの更新になるので、毎月病院に請求書を持参して記入してもらう必要があります。記入すること自体にお金がかかることもありそうですが、その辺りはかかりつけの病院に聞いてみましょう。
法人へも毎月診断書を出す必要があるため、休みを継続するためにはそれなりの経費もかかりそう。節約しないとな~。
ただ、書類の処理も結構大変。
今は抑うつ症状が回復してきているからいいけど、日常生活がままならない時期だとキツイと思いました。もうちょっと簡便化してくれたらありがたいけど、不正受給防止のためにも対策が必要なんでしょうね。
不備があったら大変なので、分からなかったら会社の総務課の人に問い合わせましょう。
後ほど書きますが、私は実際不備があって受給が大幅に遅れました。
余談ですが、「発病または負傷の原因」という欄の横に「第三者による加害の有無」という項目があります。
交通事故での負傷などで相手側がある時には「有」になるんでしょう。
精神疾患では「無」になるんでしょうが・・。個人的には「有」にしてやりたいと思いました(笑)。
収入ゼロ!「谷間の月」が要注意!!
傷病手当金支給まではタイムラグがある
傷病手当金は「休んだ実績」が確認されてから申請・支給となります。休職してすぐに受け取れるわけではありません。
私の場合は2月から「休職」になり、給料が無給になります。
なので、私の場合には「3月に入ってから」「2月いっぱい休職した実績」をもとに初回申請します。
少なくとも2月は、給料も傷病手当金も入らない谷間の月になるわけです。
休職に入る月から数ヶ月分の生活費を確保できていれば安心です。体調が崩れたときのために、手元の資金を見直しておきましょう。
私は初回申請なのに記載する期間を間違えてしまい、申請をやり直した関係で無給期間は2月~4月の3か月に及びました・・。
適応障害の症状がある中で用意するので、いつも以上にうっかりミスや確認不足が発生します。皆さんもお気をつけて…。
収入はなくても、月々支払うお金は変わらない
収入ゼロといえど、各種保険料や住宅ローンの返済などは止められませんからね。
各種引き落としの期日までに、必要な金額をまとめて口座に移しておくのをお忘れなく。
引き落としに失敗すると信用に傷が付きます!
最も注意が必要なのはクレジットカードの引き落とし。
いつものようにネットショッピングをしていると後で痛い目を見ます。
谷間の月に引き落とされる金額を抑えられるように、前月はネットでの買い物を控え、できるだけ現金生活にして目に見える形でお金を使うことをオススメします。
住民税を「普通徴収」で支払う必要がある
前の項目でもちょこっと書きましたが、実際どうだったか。
住民税は年度で切られているのではなく、税額が見直しになる「毎年6月」が起点となります。
休職に入って無給になると税金の給料天引きができなくなるので、自分で納める「普通徴収」になります。
払込用紙を使って銀行やコンビニで振り込んだり、自治体によってはQRコード決済もできるようです。
休職した場合、最初の月の終わりくらいに税務署から徴収のお知らせが届きます。
この時支払うのは「休職に入った月~翌5月」までの住民税。
私の場合は2月1日から休職に入ったので「2月~5月」の計4ヶ月分の住民税を支払うことになります。
支払いは一括のみ。税務署に相談すれば分割もできると思いますが、振込用紙は一括の金額のものが1枚しかなかったので、普通にコンビニで全額振込みました。
無給になることで発生する支払い。金額としては働いて天引きされていたときと何も変わらないんですが、まとめて支払うとなるとなかなかのダメージ。
体調を崩すのに計画的も何もないですが、休みに入った後も出費はかさむことは覚悟しておいた方がいいでしょう。
まとめ
今回は実際のお金の移り変わりを書いてみました。
国のお世話になって生活することになるとは思ってもみませんでしたが、使えるものは使い、助けてくれるものには思いっきり頼ろうかと。
今まで人に頼らないできたから、こんな病気になっちゃったんでしょうからね。
不正な使い方はいけませんが、自分の生活の基盤を固めるためにも、私は今は制度をフル活用しようと思っています。
今は完全在宅WEBライター&学校給食パートで働いていて、とても充実していますよ。それもこれも、傷病手当金をいただきながら基盤を整えられたからだと思います。
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