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初めての育休明けが一番危ない?スタートダッシュは失敗のもと

育休明け アイキャッチ

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共働き家庭がスタンダードになりつつある現在。

それだけ妊娠・出産を乗り越えて社会復帰したママが多いということですね。

そこで気になるのが、ママの心と身体の健康のこと。

パパと協力してやっているものの、どうしてもママの負担は増えてしまうのが現実ではないでしょうか?

この記事では、2児のママで2回の「育休明け」を経験した筆者が、育休明けだからこそ気をつけたいポイントについてお話します

どうしても頑張ってしまう世の中のママ達

日本では「母親のあり方」が論じられる事が多く、周りの目も気にしながら日々の激務をこなしていく傾向が強いように感じます。

「そんなにアレコレできるかぁーっ!」って思いつつ、何だかんだ頑張ってしまうママさんの多いこと・・。

そして、一番ママの心が揺らぐのが「育休明け」だと思うのです。

特に初めてのお子さんを出産し、無我夢中で走ってきた後に復職する「初めての育休明け」というのがクセモノ。

働く必要性と子育ての理想との間で、今までにないほど悩んでしまうママも少なくありません。

ぴょん吉
私もまさに悩みに悩みました。

私の「初めての育休明け」

初めての育休明け 1人目

認可保育園が全滅し、職場の認可外保育園に滑り込み入園

当時住んでいた自治体は、保育園入園に関してはかなりの激戦区でした。

当然のことながら、10箇所近く書いた保育園が全て落選。

慌てて職場に報告したところ、数年前に開設されたばかりの職場内保育園があるので申し込むように指示を受けました。

区の合否が出たのが2月の下旬。

3月頭の会議までに書類が間に合えば入園で通せるとのことで、電話した翌日に息子を抱っこして職場に飛んでいったのを覚えています。

その結果、無事に4月から予定通りに復帰することができました。

ぴょん吉
これがなかったら退職してただろうな~。

毎日1時間の時短勤務にしたものの、落とし穴多数で詰んだ

無事に入園できたものの、職場まで1時間弱の道のりを息子同伴で出勤する日々が始まりました。

ぴょん吉
これが地味にツライ・・。

体力が落ちている上に、周りに気を遣いまくって通勤するのはハードでした。

復帰当初は時短勤務として、退勤時間を1時間早くさせてもらっていましたが、これが意外とクセ者の制度。

  • 基本給がガタ落ちになるので、ボーナスの手取り額まで響く

  • 残業ができないので、残業代が皆無に近い

  • 業務内容は1人前なので、他の職員よりハイスピードで終わらせる必要がある

  • 時間的にできない業務も出てくるので、とにかく謝る&気を遣う

「時短勤務」を使っている以上残業代の計算方法も通常残業とは違い、やや少なめの計算式で出されていたようです。

ぴょん吉
やっただけ貰える・・という感覚ではありませんでした。

企業によって扱いが違うかもしれないので、気になる方は総務に聞いてみるといいかも。

最初は早く上がれるのでありがたいと思いましたが、徐々にデメリットの方が気になってきてしまいます。

保育料も家計を圧迫する中、まさかのお知らせが

育休明け まさか

院内保育室は認可外なので利用料や諸経費が高く、ただでさえ激減した給料から支払うのも大変でした。

子ども同伴の電車通勤も日に日に苦痛になり、こんなんでやっていけるのだろうか・・と思い始めたとき。

8月から自宅最寄り駅近くの保育園で空きが出て、待機リスト上位にいた息子に声がかかるという奇跡が!

絶対にありえないことだと思っていたので、区役所からの留守電を聞いたときには駅のホームで挙動不審になりましたね(笑)。

転園まで2週間もなくバタバタしましたが、自宅近くで預けられることで余裕が出たのは本当にありがたかったです。

11月からフルタイムに戻し、収入的にも精神的にも一気に安定していきました。

とはいえ、今後の家族のことを考えると踏み出せないことが・・。

2人目を考えていたので、新しい仕事に積極的になれず

もともと夫婦の中では、子どもは2人欲しいと思っていました。

自宅近くの認可保育園に入れて仕事も続けられたことで、その希望も叶えられる環境になったのですが・・。

また妊娠するとなると仕事にも再び影響が出てしまう。

特に新しい業務に手を付けるのは後ろめたいという気持ちがありました。

妊娠中も順調に経過するとも限らないし、任せてもらった仕事を途中で投げ出すようなことになったら信用を失ってしまう。

だからといって、仕事のために家族計画を断念するのは納得いかず。結局、自然の流れに任せることにしました。

息を潜めて働くような日々が続いた中、再び妊娠が判明。

懸念していた通り、2人目のときは悪阻が激烈。

水を飲んでもすぐ吐き戻してしまい、体重も2ヶ月弱で8kg落ちてしまいました。

かかりつけからは入院を勧められましたが、息子がいるので通院の点滴治療で手を打つことに。

吐き気が和らいだ後も毎週のように出血してしまい、妊娠6ヶ月を過ぎた辺りから有給→そのまま産休という最悪の流れで出産に臨みました。

絶望のなか、ありがたいお言葉に泣く

「もう戻れない・・顔向けできない」と悲観していましたが、職場の皆さんから思いがけず祝福していただき、「待ってるからね!」と言っていただけたのが何よりも救いになりました。

そうして再び育休に入っていくのですが、その後のお話はこちらで。

2回目育休明け アイキャッチ
【ワーママの適応障害】2回目の育休明けならではの「落とし穴」

本記事には広告・プロモーションが含まれています。 こんにちは!ぴょん吉です。 我が家には2人の子どもがおります。 上の子の復職時については、こちらの記事で書きました。 そして、下の子を妊娠した時も当然 ...

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育休明けの働くママにありがち!3つの「罪悪感」

初めての育休明け 3つ

私が自分を追い込んでしまったのが、育休明けのママに芽生える「罪悪感」を払拭するためだったと思います。

そこで、ありがちな「罪悪感」をまとめてみました。

まずは、自分がどんな気持ちを持っているのか、何に自分のパワーを奪われているかを知ることが大事だと思います。

1人前に働けない

時短勤務はもちろん、フルタイムで復帰したママも「お迎えの時間」の制約があります。

また、お迎えはパパにお願いできるとしても、その分何の気兼ねもなく連日残業というのは難しいでしょう。

ぴょん吉
業務に費やせる時間はどうしても限られてしまい、以前より短くなるママが大多数ではないでしょうか。

それに加えて、お子さんの体調不良で休むこともあります。

満足に働ける環境ではなく、周りに迷惑ばかりかけている気になってしまいますよね。

こちらとしても心苦しく思っていますが、職場によっては面と向かって不満をぶつけてくる人もいますし、言葉にしなくとも態度で示してくる人もいるのが悲しいところです。

私もおばちゃんにキツく当たられました。他の人がかばってくれるので、それも面白くなかったようです。

ぴょん吉
理不尽極まりない。

しわ寄せをもろにかぶる人も実際いるので申し訳ない限りですが、人一倍気を遣う立場に置かれてしまうママにとってはツライもの

仕事に対して責任感が強いママたちには、これが一番大きな「罪悪感」ではないでしょうか。

こどもを放っておいている、家事をサボっている

実際フルタイムで働いていると、子どもと向き合う時間はとても少ないです。

私も送りはパパにお願いしていたので、子どもと向き合う時間はお迎えに行ってから寝かしつけるまでの数時間程度のみ。

その数時間ですらも「早くしなさい」「何でわからないの?」と叱ってばかり。

ぴょん吉
毎晩「今日もやってしまった・・」と後悔する日々でした。

「働かずに時間に余裕があれば、もっと優しくしてあげられるのでは…」と思ったことが何度もあります。

専業主婦のママには失礼になるかもしれませんが、子どものことを最優先にできるのは羨ましいと思ったこともあります。

働いている以上、子どもはどうしても後回しになってしまうことも残念ながらあります。

「まともにできている事の方が少ない」と感じてしまうのが常です。

家族(パパ、両親など)に負担を強いている

仕事と家事・育児を両立するのは容易ではありません。

必ず誰かの助けが必要です。

大体の人はパパと共有します。パパが難しい場合にはおじいちゃん・おばあちゃんに助けてもらうこともあるでしょう。

ただ、子どもを育てることは本当に大変なこと。

関わった人はみんなそれぞれに悩むことがあると思います。

周りの悩みに触れて「みんな同じなんだなぁ」と思えれば、まだ大丈夫。

これが「私がもっとしっかりしていれば、こんな事にはならなかった」「もっと頑張って自分でやらなきゃ」と思っていたら危険なサイン

人に手伝ってもらうことそのものに「罪悪感」を感じてしまうパターンです。

ぴょん吉
私はこれでした。

自分の努力が足りないから、周りに迷惑をかけている。
パパや両親が心配している。
もっと自分でやらなきゃ。

この罪悪感が一番認識しづらく、抜け出しづらいかもしれませんね。

罪悪感は「達成感」を奪っていく

始めて育休明け 罪悪感

妊娠することは迷惑なの?

今はもう妊娠の希望はないので、今まで書いたような心配事はありません。そうなってみると、なぜあんなに気弱でいたのか理解できない自分もいます。

その思いに一つ答えが出たのが、職場の後輩の妊娠が分かったときでした。

涙ながらに謝る後輩を見て気づいたこと

後輩に赤ちゃんができた時は自分の事のように嬉しかったんですが。

妊娠を報告した後輩が涙ながらに「すみません」と言ったんです。

胸が締め付けられる思いでした。

「ああ。この子は自分が妊娠したことでみんなに迷惑がかかると思っている・・。」

その気持ちが痛いほど分かりました。かつての自分を見ているようで。

私もそう思っていました。そして今の私は、子供を抱えて今まで通り働けない自分はダメなやつだと思っていることにも気づきました。

そもそも、素直に報告しにくい環境がおかしい!

先輩ママとして、妊娠したことを素直に喜べる環境にしてあげられなかったことも悔しかったし、なぜ母親ばかりがこんなに必要以上に責任を感じなければいけないのかと憤りを感じることもありました。

いろいろな感情が芽生えてきましたが・・。

ふと冷静になったときに「妊娠・出産して仕事に復帰するのは、別に悪いことじゃないよね?」と思い至りました。

そんな当たり前のことが分からないほどに、簡単に追い詰められてしまうのが働く女性にとっての落とし穴なのかもしれません。

何のために働くのか?

初めての育休明け なぜ働く

忙しさと見えないプレッシャーに踊らされて、本来の「働く目的」と見失いがちなのではないでしょうか。

  • 罪悪感を払拭するため?
  • 周りを見返したいだけ?
  • 子どもと一緒にいたくない?
  • 専業主婦が嫌だから?

これらは本当の意味での「働く目的」ではないはず。

復帰しようと思った、本当の最初の理由は何だったでしょうか?

  • キャリアを諦めたくない
  • 子どものために十分な経済力を維持したい
  • 社会とのつながりを切りたくない
  • 仕事にプライドを持っていた

「守りたいものを守る」ことが本当の目的だったのではないでしょうか?

それはママ自身が守りたいもので十分です。何もかも全てを子どもや周りの人に捧げる必要はないと、私は思います。

本当の意味で「守りたいもの」は、必ず誰かを幸せにする

キャリアや仕事へのプライドは、あなたの仕事に関わる仲間や顧客を満足させるものになります。

経済力は家族の心の余裕をもたらし、子どもたちの将来の選択肢を増やします。

何より、周りに影響をもたらすこと自体が、ママの幸せにつながるのではないでしょうか?

すぐにはその効果は現れないかもしれません。

でも、いずれ「あのときは大変だったけど、頑張って続けて良かった」と思える日が来ると思います。

全てに100%を追求するのは不可能

最初に復帰したときに言われたことがあります。

子どもを授かったときには「無事に産まれてくれれば何でもいい」って思うんだよ。 でも、順調に大きくなってくると「男の子がいいな」「女の子がいいな」って思い出す。 産まれた後は「障害がないといいな」「アレルギーがないといいな」。 保育園や学校では「スポーツができるといいな」「成績も悪いよりは良い方がいいな」。 大人になると「良い大学に行けるといいな」「良いところに就職できると良いな」。 いつの間にかどんどん要求が高くなっていっちゃうから、気をつけてね。

ママの働き方にも同じことが言えるのではないでしょうか。

最初は100%なんて求めていなかった。出勤できただけでも十分満足できて充実していたのに、いつの間にか100%を目指すようになってしまうもの。

そのうちに「仕事も100%、家庭も100%」になってしまう。

ぴょん吉
合計200%って(笑)。

無理に決まってますよね?

小さな達成感を重ねることで、自分の心を守る

どんなに些細なことでもいいので、自分を認めてあげることが必要です。

出産するまで当たり前にできていたことも、育休明けに改めて同じようにできたのならそれは「達成」です。

周りの人に何と言われようと、自分さえ分かっていればとりあえずOK。

達成を積み重ねることで自信が戻り、自然と活き活きした姿が戻ってきます。

その様子に周りが気づき始めたら、あとはカンタン。

何もしなくても人が集まり、欲しかった成果も向こうから寄ってくるものです。

まとめ

人生の中での一大イベントである出産。

そこからさらに社会での活躍を目指すママたちは本当にすごいです(自画自賛・・笑)。

ただ、自分を見失うほど頑張りすぎるのも考えもの。

今回の記事が、ほんの少しでも自分の生き方を考えるきっかけになれたら幸いです。

  • この記事を書いた人

ぴょん吉

管理栄養士・2児のママ。
それなりに順調に来ていたと思っていた矢先、仕事・育児・プライベートに頑張りすぎて2019年に適応障害を発症。
退職後は完全在宅WEBライター・ディレクターとして生計を立てられるようになるが、栄養士業務への未練が断ち切れず。学校給食調理のパート勤務から現場復帰を果たす。
メンタル疾患の闘病を経て、好きな仕事だけを選んで生きるワーママ生活を発信します。

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